税理士の業務は、AIの台頭によって奪われる仕事の代名詞のように取り上げられます。しかし私は、AIに奪われる前にこの業界は自滅するのでは？と考えています。それは人口減少、業界の労働環境や待遇など、様々な要因で引き起こされるのは間違いありません。場合によっては新規のお客様が、税理士に対しての期待が著しく低いことも体感します。全ては「先生稼業」としてあぐらをかいてきた税理士業界の自業自得といえます。
私は一般社団法人いい税理士協会の活動を支持します。多くのいい税理士がクライアントに貢献し、従業員やその家族のための待遇改善を進めることが出来れば、この業界は改めて魅力溢れるものになります。プロフェッショナルとして経営者と関わることが出来るこの素敵な仕事は、とてもAIに取って代われるものではありません。むしろ、専門職である以上はAIを使いこなす側に回るべきです。
　いい税理士があふれることに対する私の目標設定は、若い人たちの就職先人気ランキングに『税理士事務所職員』がランクインすることです。税理士になることでなく、職員として活躍することを目指して入社してくれる人が増えること。これが何よりの活気となることは間違いありません。
　以上が、当事務所のフィデューシャリーデューティーです。お客様への貢献が盤石なものとなるためには、私自身がいい経営者として、いい税理士として、長く活動していく必要があります。一人の経営者としての私の長期的ビジョンです。